国内旅行@アマゾン地帯、ルレナバケ

日本からボリビアへ出発する前の話です。
私の昆虫が大好きな甥っ子が私に昆虫の絵本を見せながら言いました。
「カブトムシの中でも世界一おおきなヘラクレスオオカブトが見たい」と。
わたしは「ヘラクレスオオカブトがいる国に行くから、探してみるよ」と答えていました。
ボリビアに来てしばらく経って送られてきた実家からの小包にその甥っ子からの手紙が入っていました。
「ヘラクレスオオカブトは見ましたか?」と書いてありました。
それからずいぶん時間が経ちましたが、ヘラクレスオオカブトを見つけて写真やビデオを撮ってメールで送って甥っ子に見せてあげたいという叔母としてのミッションがふつふつと私の中に湧いていました。
そして今回、そのミッションに共感してくれた隊員とヘラクレスオオカブトを探す度に出かけました。
行き着いた場所はアマゾン地帯のルレナバケ。
さんざんインターネットで調べたのですが、情報が少なく、地図で雑に囲まれた地域を凝視するのみでした。
ルレナバケにいるかどうかも分からないままでした。
ルレナバケのツアー会社にメールを通じて問い合せても、
「見たことがない」との回答でした。
1人のツアーコーディネーターに依頼し、
サユバという場所へ。
そこで知り合った10歳のダニエルくん。
牧場で牛使いのアルバイトをしていました。
ガイドさんとダニエルくんと森を散策。

トゥカンの鳴き声、猿の気配、遠くに飛ぶ鳥を観察。
ダニエルくんがカカオの木に登って実をとってくれました。

カカオの実。乾燥させてトーストされたものがチョコレートになるそうです。
熱帯雨林、空気を五感で十分に楽しみました。


そのダニエルくんに聞くと、ヘラクレスオオカブトはダニエルくんの住む集落の学校の灯にたくさん集まってくるとのこと。
ヘラクレスオオカブトはここにいるんだと確信しました。
ダニエルくんのすむ集落はトゥムパサというところ。
サユバよりもルレナバケ寄りです。
森の地平線が見える、素敵な場所でした。

海に見えますが、森なんです。アマゾンは広大です。
プラザにいた子どもたちにも聞き込みをすると、
プラザの明かりにもヘラクレスオオカブトが寄ってくるとのこと。
夜7時にその子どもたちとプラザで待ち合わせをすることにしました。
夜になり、集まってくれた子どもたち7名程度と早速探索開始。

プラザ。
芝生にいることが多いらしく、懐中電灯で下を照らしながら探し回りました。
木にも登ってヘラクレスオオカブトがいないか探してくれました。

なかなか見つからないので、学校にいないか見に行ってみることにしました。
子どもたちが付いてきてくれました。
学校は夏休みで、あかりが消えていてカブトムシはいませんでした。
プラザに戻り、もう一度探索。
全部で2時間が探しましたが、見つけることはできませんでした。
その代わり、一人の男の子が以前捕まえてホルマリン注射したものを見せてくれました。

左がヘラクレスオオカブト(死んでいます)。
右は生きた昆虫。
生きたヘラクレスオオカブトは見れませんでしたが、
ダニエルくんやその他の少年達との出会いはずっと忘れることのできない
いい思い出になりました。
初めて会った私たちのために、懸命に探してくれたこと、彼らの笑顔、友情は私たちを元気にしてくれました。

ありがとう、少年達。
これからもずっとこの日のことを宝物にしたいと思います。
もし帰国までに時間ができたらもう一度彼らに会いに行きたいです。
※補足
ルレナバケの街中でもヘラクレスオオカブトが見れるらしいです。
街灯の明かりに飛んでくるのだとか。
何人ものボリビア人に、なんのために見たいの?と聞かれました。
地元ではそれほどポピュラーな昆虫です。大きくて気持ち悪いとのことで、地元の人は殺してしまうのだそうです。
ヘラクレスオオカブトという名前さえも知られていないため、事前にツアー会社に問い合せた時はわからなかったようです。

ルレナバケの位置

ヘラクレスオオカブトの分布図

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